屋号でロゴ作成をするメリットとデメリットとは

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個人事業主になるときには開業届を出します。開業届には屋号を記載しなければならず、開業届を書いているときにはかなり頭を悩ませる人も多いでしょう。この際に使用した屋号をロゴ作成のときに使うべきかどうかで悩む人も大勢います。

この記事では屋号をロゴ作成に用いるメリットとデメリットについて紹介するので参考にして下さい。

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シンプルでわかりやすいのがメリット

ロゴ作成をするときに屋号を用いるメリットはシンプルでわかりやすいことです。個人事業主になるときに必死に考えた屋号という場合には愛着がある人も多いでしょう。その屋号をそのままロゴ作成に使うとロゴにも愛着を持つことができるというメリットもあります。

起業する時点で考えた屋号が気に入っているなら、屋号をそのままロゴにするのは魅力的な考え方です。もし今まで事業を行ってきていて、ブランド名として知ってもらえるようにしたい、宣伝広告に使いたいといった理由でロゴを作るなら、屋号を使うと利用者からも認知してもらいやすいでしょう。

他のテキストを考えなくても良いという点で楽なのも魅力です。

屋号だけで簡単にロゴ作成ができるツールもある

屋号を使おうと考えると楽をしようと思えばかなり負担が少なくて済みます。無料のロゴ作成ツールではテキストだけあればロゴを作ることができる仕組みになっているものもあるからです。つまり、屋号でロゴを作れば良いと決めてしまえば、ものの数分でロゴができあがります。

ロゴ作成に必要なのは本当にテキストだけで、入力していくつかの項目を選択していくと候補がリストアップされます。そして、その中から気に入ったものを選び、必要に応じて編集をすればロゴが完成するのです。商用でも利用できるシステムのツールもあるので、簡単に作り上げられるでしょう。

屋号が知られているなら効果は大きい

もともと屋号を店名にしたり、サービス名に盛り込んだりしてきた場合にはある程度は屋号がクライアントや消費者に知られているでしょう。このような場合には屋号をロゴ作成にそのまま使うと、作った効果が大きいのがメリットです。

屋号が既に知られている場合にはロゴを見たときにすぐに認識してもらうことができます。そのロゴが付されていればこの人が作った製品だ、この人のサービスの案内だといったことがわかるので販促に大きなプラス効果があるのです。

事業内容によってロゴの使い道にも違いはありますが、どのようなケースでも売り上げを伸ばすのに直結するような効果を倍増させられると考えられるでしょう。

今後の展開を考えると屋号でない方が良いこともある

メリットにもデメリットにもなる点としてよく考えなければならないのが屋号を使って作ったロゴの将来への効果です。過去に行ってきた事業を考えると屋号を使った方が販促効果も高くて理想的な場合もあるでしょう。これからもずっと同じ事業を安定して行っていきたいというのであればその屋号をロゴにするのが適切です。

しかし、これから新しい事業を展開していくためにロゴを作りたいという場合には、屋号をそのまま使うよりも新しいブランドネームを作った方が良い場合もあります。今までの事業と強い関連性があるのであれば屋号を使うのが効果的ですが、ターゲット層が異なる、事業の与えるイメージが違うといったときには屋号を使わない方が効果が大きくなることもあるので注意しましょう。

登録した屋号にアピール力がないこともある

屋号を使うデメリットとしてはまず挙げられるのが屋号の名前にあまり魅力がない場合があることです。個人事業主として開業しようと思ったときにあまり深く考えずに屋号を付けてしまった人もいるでしょう。その頃はあまり発想力がなくて、自分でもネーミングセンスがなかったと後悔しているかもしれません。

全然アピール力がない屋号だと思っているのにロゴに使ってもあまり意味がないのは明らかでしょう。特にもう使っていない屋号なら、特に気にせずに別の名称を作ってロゴにした方が適切です。きちんと事業内容を考えて魅力をアピールできるロゴを作れるようにネーミングをしましょう。

登録時と事業内容がずれていることもある

個人事業主として起業したときにはこんな事業をやりたいと思っていたけれど、色々と試行錯誤をしているうちにだいぶ違う事業をするようになったというケースもしばしばあります。このようなときに当初の事業に合わせて屋号を考えてあると、今の事業の内容とは名前が合わないこともあるでしょう。

ロゴ作成をするときに屋号を無理に使ってしまうとクライアントや消費者が誤解をしてしまって、結局商品やサービスなどが売れないことになってしまうリスクがあります。屋号と事業内容に共通点があって、そのテキストからブランドや商品などをイメージしてもらえるのであれば問題はありませんが、そうでない場合には無理に屋号を使わないのが無難です。

店名と屋号が違っていて店名が有名なこともある

店舗経営をしているときには店名を屋号にすることもありますが、あえて店名は屋号と同じにはしていないこともあります。このときにも屋号は使わずに店名でロゴ作成をするのが無難です。店名と屋号が違っている場合には消費者によく知られているのは店名のことがほとんどです。

その店舗での商品販売を促進したり、ブランドを作って商品やサービスの展開の幅を広げようとしたりしているのであれば、基本的には店名でロゴ作成をした方が効果が上がります。

屋号にこだわるとデザインしにくいこともある

屋号でロゴ作成を使用とするとデザインが難しくなることもあります。もともとロゴ作成をする前提で屋号を決めていた場合には文字のバランスや修飾のしやすさなども考慮していたかもしれません。その場合には確かに屋号にこだわってロゴを作った方が、屋号を決めた頃の努力も生かすことができるでしょう。

しかし、そのような工夫を一切していない場合には見た目がまずあまり美しくなくて困ってしまい、適切な修飾をしようとしても良いアイディアが生まれずに魅力的なデザインに仕上げられないことがよくあります。屋号にこだわり過ぎるといつまでも仕上がらなくて困ってしまうことも多いので注意しましょう。

屋号を安易にロゴに使って良いかはケースバイケース

屋号を使ってロゴ作成をするのは簡単で、もともとよく知られているのであれば効果も上がりやすいというメリットがあります。しかし、店名と屋号が違うといったケースのように、屋号があまり知られていない状況では使っても意味がないこともあるので注意しましょう。

安易に屋号をロゴにするのが良いとは言えないので慎重に考えるのが大切です。